ミクロ 平行世界

日記のようなもの。極稀に生成物を貼ります。

ティーガー無敵戦車の伝説1942~45 上・下巻 (大日本絵画)

イメージ 1

虎戦車。干支にちなんだ第二段w

あまりにも有名なティーガー戦車の誕生から活躍を作戦日誌、個人的(作戦従事者?)な手記・手紙等ティーガー戦車に関する資料を元ドイツ軍従軍記者であった筆者がとりまとめ、ティーガー戦車の”ほんとうの姿”を伝えてくれる誠に興味深い良書です。モノクロではありますが写真も多く掲載されていてディオラマ構成のヒントにもなんるんじゃなかろか?

かなり前に読んだものですから内容についてはかなりあやふやなんですけど、個人的に面白く印象に残っているのは戦車兵、整備兵のボヤキが聞こえそうな記述ですかねw

例を挙げると

・転輪の数が多く、交換が面倒。
・履帯の一枚一枚がクソ重い。
・車重がありすぎて変速機がすぐに壊れる。
・一にも二にも扱いはデリケートでなければならない。

などなど、とにかく整備兵なくして「最強」にはなりえなかっただろうなと思わせることばかりです。連合国側戦車が束になって掛からないといけない程に攻撃力、防御力とも最高なのですが…

あと触れられているのは数ページですが”シュツルム・ティーガー(ストーム・ティーガー)”の作戦行動は強く印象に残りました。箱型の車体に短くぶっ太い榴弾砲を搭載したユーモラスな戦車ですが、攻撃力は凄まじく数斉射で敵部隊を数時間麻痺させるとありました。敵からは最優先破壊目標にされたのもわかりますね。

上下巻合わせて700ページを超えますが、戦車兵と整備兵からみたティーガーを感じられる唯一の本ではないかと思うのでお勧めです。というか他は読んだことがないので知りませんがw